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香りの化学
ここで何度も出てきている「精油」について話そうと思います。

 原料になる香料は大きく分けて2種類あります。
一つは、動植物から抽出された天然香料で、もう一つは
化学的に合成される合成香料です。
 このそれぞれの香料は品質によってさらに2種類に
分けられ、以下の様な調合香料が造られます。


┬┬食用精油(フレーバー)
│├水溶性香料(エッセンス)
│├油溶性香料(フレーバーオイル)
│├乳化香料(クラウディ―)
│└粉末香料
└┬食不適用精油(フレグランス)
 ├アロマオイル/フレグランスオイル
 └ポプリオイル

 「精油(エッセンシャルオイル)」とは調香に使う
原料ということになります。
私はこのうちのフレグランス用の精油を使っています。





 香り成分は、主に揮発性のある有機分子です。
(具体的には、アルコール、エーテル(オキシド)、アルデヒド、
エステル、カルボン酸、ケトン、テルペノイド(炭化水素)、
フェノール類などです)

 これらの成分は植物に含まれていることがあり、天然香料は
主に以下のような抽出方法で製造されています。

圧搾法
 果皮に圧力を加え、香り成分を直接絞り出す方法。
 主に柑橘類で使われる方法。不純物による劣化が早い

水蒸気蒸留法
 葉や枝、花などを高温の水蒸気で香り成分を抽出する方法。
 純度が高い。熱変性する場合には用いられない。

有機溶剤抽出法(アブソリュート)
 原料を有機溶剤(アルコールや油脂も含む)に浸し、
 香り成分を溶出させる方法。
 含有量の少ないものに用いられる。溶剤や色素が残ることがある
 
by mu-tan_theta | 2014-01-07 00:14 | 化学note
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